使わなくなった看板を放置するとどうなるか
店を閉めた、移転した。看板を外したところで手続きは終わっていません。
除却(滅失)届
屋外広告物を除却したとき、または滅失したときは、その旨を届け出る様式があります。出さなければ、記録の上ではまだ掲出されていることになります。
放置したまま残った看板
外さずに残したまま店だけ閉めた場合、問題はもっと具体的です。
- 点検する人がいなくなる。劣化しても誰も気づかない
- 落下したときの責任は、表示者・設置者に残ったまま
- 許可の更新がされないまま掲出が続く状態になる
物件を借りる側から見ると
前のテナントの看板が残っている物件を借りるとき、そのまま使えれば費用は浮きます。ただし、
- 誰の名義で許可が出ているのか
- いつまでの許可なのか
- 点検の記録はあるのか
この3つは先に確認してください。名義が前のテナントのままだと、更新も除却も手続きで止まります。古い看板は、劣化の進み具合も分かりません。
「看板が付いているからそのまま使える」と考えて契約し、あとで作り直すことになった、という例は珍しくありません。見た目がきれいでも、金具の状態は下からでは分からないことがあります。
閉店のときにまとめてやること
- 看板を外す(電源を切ってから)
- 除却(滅失)届を出す
- 原状回復の範囲をオーナーと確認する
- 許可書や図面などの書類を保管する(あとで照会が来ることがあります)
撤去費を見込んでおく
閉店のタイミングは資金が厳しいことが多く、撤去費が後回しになりがちです。特に自立看板は、基礎の撤去と舗装の復旧まで含めると小さくない金額になります。設置のときに撤去費の概算も聞いておくと、あとで慌てません。
放置されたまま朽ちた看板
使われなくなった看板は、誰も点検しません。金具がさび、面材が剥がれ、台風で飛ぶ。持ち主が事業をやめていても、責任がなくなるわけではありません。使わないと決めたら、早いうちに外すのがいちばん安く済みます。